「っ……あたし、は」
「うん」
「永遠なんて、信じない」
「うん」
「信じない、から!」
「うん。それでもえぇよ」
えぇから、どうかお願いやから。
俺と一緒に居てくれる?
店頭へ
ホイッスルが鳴り終わり、そうして彼は解き放たれた。ボールを追いかけることはもうせずに――――いや、追うことは許されないから上がる息を整え奥へと下がってゆく。試合のことから解放されて、ただただ身体を休めるための時間が彼に訪れる。
でもと時々思うのは、本当に解放されているのは私の方かも知れないということだ。彼の視線が自分のもとへと戻るから。彼が自分へと手を伸ばすから。
ホイッスルが鳴り終わり、私は嫉妬から解放される。試合の結果だとか、プレーの良し悪しだとか、そんなものは二の次だ。ただただ心を癒す時間が、私のもとに訪れる。
店頭へ
「なぁ」
「ん」
「なーぁ」
「ん。わかった」
一体何がわかったなのか。せっかく(自分が)休日だと言うのにせっせと仕事と向かい合う彼女の返事は、いつだって上の空。余裕があれば彼女だって相手してくれるのだから、今が大変な時なのだとはわかってはいるのだけど。
立ち上がってキッチンへ向かって冷蔵庫を乱暴に開いて、そうしていささかむすっとしながら中を見る。
適当な食材を見繕って、いざ作るは2人分の昼食だ。食事の時だけでもなんでもいいから、どうにかして彼女を取り戻さねば、気が狂ってしまいそうだった。呆れたことだが、それだけ待つことに耐性がなくなっている。
「しゃーないよなぁ? こればっかしは」
言い訳にならない言い訳を呟いて、ばり、とレタスを引きちぎった。
今日のお昼は、カレーにサラダだ。
・・・・・・
これだけちょっとだけ、時間設定が未来でしょうか。
あとの2題は現在でも未来でもどっちでもいけると思うんですが。
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